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航天回路

Aerospace Circuit - Blog of technological matters and etcetera by marchrock

Windows 10 + openSUSE Tumbleweedのデュアルブート環境構築メモ

Linux openSUSE Windows

Thinkpad X1 Carbon (2015)にWindows 10 + openSUSE Tumbleweedでのデュアルブート環境を構築したのでメモ代わりにでも。

f:id:marchrock:20160320233134p:plain 今回入れることにしたopenSUSE TumbleweedはopenSUSEのローリングリリース式ディストリビューション。
openSUSE Leapとその商用エディションのSUSE Linux Enterpriseの前方を走る、RHELに対するFedoraみたいな立ち位置のディストロ。

ローリングリリースは前提だったので、ArchとかManjaro、Gentooとかと迷ったんだけど色々試した結果、openSUSE Tumbleweedにすることにした。
(Manjaro、インストール楽ですと言う割にArchよりインストール難しかったんだけどCLIインストーラだったからか?)
Best Comeback Distroと紹介されてたのも影響したかもしれない。あと『欧州』。

前提

前提条件として、今回はWindows側もクリーンインストールすることにしている。
クリーンインストールが嫌だ、という人たちで参考にしたい人はパーティション縮小辺りからはなぞれるんじゃ無いだろうか。

Windows側

インストール

なるべくシンプルにインストールしたかったので、あらかじめdiskpartでパーティションを切ってからインストールすることにした。
情報元はここら辺 -> UEFI/GPT ベースのハード ドライブ パーティション - Windows 10 hardware dev

まず、Windowsのインストール媒体が起動したタイミングで<Shift>-<F10>押下でコマンドプロンプト起動。
コマンドプロンプトが起動したら、diskpartを起動させる。

> diskpart

まずはディスク内容をクリアしてGPT形式にコンバートする。

DISKPART> select disk 0    - Disk 0を選択する
# 大抵はDisk 0がメインディスクだろうけど、心配な場合は list disk でディスク一覧を見て確認
DISKPART> clean            - ディスク内容の削除
DISKPART> convert gpt      - gpt形式ディスクへのコンバート。要不要は不明

次にEFIシステムパーティションを作成する。
Linuxでいう/bootだという認識。

DISKPART> create partition efi size=512           - EFIシステムパーティションの作成
DISKPART> format quick fs=fat32 label="System"    - FAT32でのフォーマット
DISKPART> assign letter="S"                       - ドライブレターの設定

パーティションのサイズは Arch の Beginners Guide を参照して設定。Windowsのクリアインストールだと100MBになるけど、今回は512MB。
assign letterがおまじない以上の意味を持っているかどうかは判らない。
EFIシステムパーティションのドライブレターはインストール後は削除されてしまうし、Windowsをインストールしたパーティションは何を設定したのであれC:\に切り替わってしまう。

次に回復パーティションを作成する。 作成しないでも良い、と思ったけど、Windows 10のアップデートで再作成されるようなので、EFIシステムの次に作成しておくと煩わされなくて良いと思う。

DISKPART> create partition primary size=512             - プライマリパーティションの作成
DISKPART> format quick fs=ntfs label="Windows"          - NTFSでのフォーマット
DISKPART> assign letter="R"                             - ドライブレターの設定
DISKPART> set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac" - ドライブUUIDの設定
DISKPART> gpt attributes=0x8000000000000001             - GPT属性の設定

先のMSDNの記事にも記載されてるけど、ドライブUUIDがde94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6acでないといけない。
これとgpt attributesの設定さえ忘れなければ特に問題は無いはず。

次にプライマリパーティション(= Cドライブ)を作成する。

DISKPART> create partition primary                - プライマリパーティションの作成
DISKPART> format quick fs=ntfs label="Windows"    - NTFSでのフォーマット
DISKPART> assign letter="W"                       - ドライブレターの設定

create partitionをする時にsizeを指定しなかった場合、ディスクの最後までパーティションを作成する。

あとはDISKPARTとコマンドプロンプトから抜けるだけ。

DISKPART> exit
> exit

これで(MSR切り忘れたけど)パーティションを切ったディスクができあがるので、あとは作成したプライマリパーティションを指定してインストールを進めるだけでWindows 10のクリーンインストールが完了する。
Windows Updateを掛けておくと良いかもしれない(結構時間掛かるけど)。

パーティション縮小

スタートボタンを右クリックして出て来たメニューにディスクの管理という項目があるのでクリック。

Windows (C:)となっているブロックを右クリックして、ボリュームの縮小からボリュームが縮小できる。
適当な容量だけ縮小させるとこうなるはず。

openSUSE Tumbleweed

インストール

インストールと言ってもまたパーティションの話だけど、GUIインストーラで行うインストールなんて悩む点がパーティションぐらいしか無いので。

openSUSEのインストーラを順調に進めていくと、パーティションの設定を行う画面に行き着く。
標準では約2GiBのSwap領域と、空き領域に応じたBtrfsの/とXFSの/homeが設定されていると思う。 これが気にくわなければ、Expert Partitioner...でパーティション設定に入れるので適当と信じるパーティション設定を行う。

マウントポイント ファイルシステム 容量
/swap Swap 8GiB
/ Btrfs 110GiB
/home XFS 60GiB

な構成でパーティションを切った。

デスクトップ環境はGNOME、KDEの他にOtherからXfce、LXDE、Minimal X Window、そしてText Modeが選べる。
少なくともGNOMEとKDEはインストールさえしたら全てが揃っているので、普通はこの2つ、特にopenSUSEのデフォルトっぽいKDEがお勧めだと思う。
ただ、今回はCinnamonを使ってみたかったのでMinimal X Windowをインストールする。
(LibreOfficeとかいらんもんまで入ってくるのでKDEでもMinimalから始めた方が個人的には楽だけど)

インストール後にすること

レポジトリ整理

何故かインストールに使ったUSBメモリがレポジトリに登録されているので、こいつを削除しておく。
YaSTならSoftware Repositoriesから削除できる。

アップデート
> sudo zypper up

でアップデートを掛ける。

Cinnamonのインストール

CinnamonはopenSUSEのメインレポジトリには無いので(MATEはあるのに)、レポジトリを追加する必要がある。

sudo zypper ar -r http://download.opensuse.org/repositories/X11:/Cinnamon:/Current/openSUSE_Tumbleweed/X11:Cinnamon:Current.repo
sudo zypper ref

これでCinnamonが追加されるので、YaSTなりzypperなりでCinnamonのパターンをインストールする。
最低限cinnamon-sessionmdmをインストールしたらCinnamonのデスクトップ環境が手に入る。
KDEだと/etc/sysconfig/displaymanagerも編集しないといけなかったけど、Cinnamonではそういうことは無いようだ。
再起動したらmdmが無事起動し、Cinnamonに入れると思う。

Hi-DPI設定

Thinkpad X1 Carbonは まともな解像度 (by Linus) のディスプレイなので、Hi-DPI対応が必要になるが、インストール直後にはどうもx1スケーリングとなっているので設定する。
System Settings -> General -> Desktop Scaling -> User interface scaling を Double (Hi-DPI) に変更。
どうもAutoだと検知してくれないらしい。
再起動させないと正常に反映されないのでまた再起動。

ただ、14in WQHDだとUIスケーリングはx1.5ぐらいが妥当だと思っている。
そういう設定が可能なデスクトップ環境が今のところKDE Plasmaだけな感じなので、Cinnamonに飽きたら移動すると思う。

Secure Boot

日本語Wiki的にTumbleweedだと何らかの設定が必要かと思っていたけど、どうも最新だとopenSUSEの証明書で署名されているのか手作業不要だった。

これ以外にした方が良さそうなこと。
  • 日本語環境の構築
  • 必要ソフトのインストール(Firefoxとかのウェブブラウザすら入ってない環境なので。wgetだけで生きていけるなら良いかもしれないが)